外反母趾の改善方法
これまで外反母趾の改善には外科的治療(手術)や足底板療法(インソール療法)というのが一般的な考えでした。
手術では骨を削ったり切ったり、また、筋肉(腱)を切って筋の走行を変えたりして、曲がった母趾を真っ直ぐにするためのものです。
外反母趾は単に母趾が曲がっているだけではなく、足部の機能低下により開張足やアーチ低下などを伴い複合的な形体異常を呈する病態となります。
たとえ手術で曲がった母趾を真っ直ぐにしても足部の機能回復は計れません。
手術は形を治す治療となり、大事な点はその足にまた体重を乗せてしっかり地面を蹴り出せるようにならないと、また普段の生活の過程で状態が悪化したり、再度変形を起こしたり、最悪のケースでは再手術ということが起こってしまいます。
一時的に母趾の形をキレイに出来ても、歩き方や足趾の機能が低下したままだとまた変形が進んでしまいます。
外反母趾を根本改善するためには、しっかり足・足趾の機能を改善して、そもそも外反母趾にならないような状態にする必要があります。
手術以外の改善方法として足底板療法(インソール療法)があります。インソールで足部アーチを補うことにより荷重を分散させ痛みを解消させるというアプローチです。
インソールでの改善は足りない部分を補うということで一時的には効果的な場合がありますが、インソールの機能に依存してしまう状態となり、実際には足趾を使わなくなり逆に足部の機能低下が進んでしまうというデメリットがあります。
あくまで足部アーチは足趾を使用することにより出来るものであり、インソールで作るものでは本来ありません。
足部の機能を根本から改善するには「整足テーピング」による施術が適しています。
足部に適度な縦・横アーチを作り趾と趾の間を拡げ、さらに足趾一本一本にテーピングを施すので足趾が前に伸び、足趾自体が使いやすくなり足本来の機能の改善を目指すことができます。
手術によって一時的に形をキレイにしたりインソールでアーチをを持ち上げるという対症療法ではなく足本来の機能をしっかり向上または取り戻せる「整足テーピング」による改善が外反母趾施術の第一選択となります。